仮想通貨のイーサリアム(ETH)は、ビットコインとは違う独自のブロックチェーンを開発し、Dapps構築とスマートコントラクトの実装を実現したプラットフォームになります。
イーサリアム(ETH)の概要や特徴、使用目的などをわかりやすくご紹介します。
Index
イーサリアム(ETH)の概要
イーサリアム(ETH)の会社概要
開発会社 | イーサリアム財団(スイス) |
代表者 | |
開発者 | Vitalik Buterin、Gavin Wood |
創業 | 2014年2月 |
本社所在地 | |
通貨 | ETH |
発行上限 | 未定(初期発行・7200万) |
公式サイト | https://www.ethereum.org |
・時価総額2位
・契約をブロックチェーン上に記録できるスマートコントラクト技術が採用されている。
・JPモルガン、トヨタ、マイクロソフト、三菱UFJフィナンシャルグループなどが参加している。
イーサリアム(ETH)の特徴
独自のプラットフォームを開発したイーサリアム(ETH)の特徴を詳しく解説します。
時価総額が仮想通貨の中で第2位である
イーサリアム(ETH)はビットコインに次いで、時価総額が第2位です。第3位のリップルを超えて、ビットコインにつぐ勢いになっています。
中央管理する団体がいない
ビットコインと同様に、国や政府などの中央集権が管理する団体がない仮想通貨になります。管理する団体はありませんが、開発者チームはビットコインと同じように存在しています。
中央管理者がいないことで、世界情勢の不安や会社などの倒産などによる信用が失われるというリスクが減り、間に入るものがないため、コストが抑えられ、手数料等が安くなるというメリットがあります。
送金などの決済も速く、安く出来るというメリットもあります。これが仮想通貨の大きなメリットとも言えますね。
スマートコントラクトという技術が使用されている
イーサリアム(ETH)はこのスマートコントラクトという技術を初めて使ったプラットフォームとも言えます。
スマートコントラクトとは、簡単に言うと、中央管理機関を通さないで、おもに契約内容を自動で執行できるという仕組みになります。
アップデートし続けている
イーサリアム(ETH)は、何度もアップデートを行ってきています。段階的に行われてきたアップデートによって、イーサリアム(ETH)の機能が向上し、問題点の解決なども出来、利用しやすいコインとなってきています。
このアップデートの事を、ハードウォークアップデートと呼ばれています。
イーサリアム(ETH)のアップデートは4段階あります。
●Frontier(フロンティア)=2015年7月~
●Homestead(ホームステッド)=2016年3月~
●Metropolis(メトロポリス)は、以下のようになっています。
Byzantium(ビザンティウム)=2017年10月~・Constantinople(コンスタンティノープル)=未定
●Serenity(セレニティ)=未定
簡単に言うと仮想通貨のアップデートになります。フォークが英語で「分岐」という意味を持っているので、ハードフォークが行われることを仮想通貨が分岐する、分裂するというようにも言われています。つまり、ハードフォークが行われると、仮想通貨は旧ルールのままのコインと新ルールのコインに適応したものにわかれます。その時、旧コインと新コインの間には互換性がなく、別々の通貨になり、価値も別々になります。
有名企業がイーサリアム(ETH)の仕組みを活用している
イーサリアムのスマートコントラクトや分散型プラットフォームなどの仕組みを有名な大手企業が参加し、活用しています。
JPモルガン、トヨタ、マイクロソフト、三菱UFJフィナンシャルグループなどが参加しています。
ICOのプラットフォームとして利用されている
仮想通貨のICOでは、イーサリアム(ETH)で購入できるものがかなり多くあります。
ICOとは簡単に言うと上場前のコインを安く購入することができるというもので、トークンを購入する事になります。このトークンの購入にイーサリアム(ETH)が多く使われています。
ICOは、プロジェクトなどのお金を集めるために行う事が殆どです。ある意味、仮想通貨のクラウドファンディングとも言えますね。
イーサリアム(ETH)で購入する事が出来る理由は、そのブロックチェーンの技術を利用しやすいという点があります。
イーサリアム(ETH)の仕組み
イーサリアム(ETH)の特徴として、大きく2つの仕組みがあります。その仕組みによって、仮想通貨の可能性があるともいえる仕組みです。
その2つの仕組みについて、詳しく解説していきましょう。
スマートコントラクト
イーサリアム(ETH)の特徴の所でも解説したように、スマートコントラクトとは中央管理機関や人などによる契約書を介さずにも契約内容を自動執行できる仕組みになります。
もう少し詳しく説明すると、取引等の契約をプログラム化する事で、契約内容と執行条件が同時に満たされた時に契約が自動的に実行されるというシステムになります。
ブロックチェーンを使う事で、契約自体のデータを記録していくため、全ての履歴が残り、そのデータは世界中で共有されているので、改ざんが出来な為、契約が無くなるという事もありません。
通常の契約は書面を通しての契約になるので、人を介して、行っていましたが、スマートコントラクトを使う事で、人を介さずに自動でスムーズな契約ができるようになります。そのために、手間やコスト(手数料)が大幅に軽減されるという事が実実現します。
この仕組を使う事で、人を介して行っていた契約等がスムーズになり、実社会でも実用化されやすいシステムだと言えますね。
DApps(分散型アプリケーション)というプラットフォーム
代表的なビットコインやイーサリアムなどが構築しているDApps(分散型アプリケーション)とは、中央管理者が存在せず、多くの不特定通の人によって、自動的(自律的)にオペレーションするアプリの事を言います。
DApps(分散型アプリケーション)を使う事によるメリットは、
・データの改ざんがない(リスクの軽減)
・中央管理者が存在しないことで情勢などに左右されない。
イーサリアム(ETH)のスマートコントラクトを利用したDApps(分散型アプリケーション)で代表的なものは、ゲームや分散型取引所(DEX)などがあります。その他に、イーサリアムを基盤としたERC20トークンなどもたくさん生まれています。
他の仮想通貨に比べて、イーサリアムのDApps(分散型アプリケーション)は300個以上が作れており、仮想通貨を牽引していく大きな存在感があると言えます。
イーサリアム(ETH)が購入できる取引所
イーサリアム(ETH)が購入できる取引所は国内及び海外取引所にあります。
以下はおススメの国内取引所になります。
bitFlyer・bitbank・GMOコイン
上記の仮想通貨の特徴などの詳細はこちらへ
海外取引所ではBinance(バイナンス)がおススメです♪
◆Binance(バイナンス)◆
おススメ海外取引所です♪
《まとめ》イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)は、独自のプラットフォームを構築する事で、様々な分野で応用可能であり、利便性も高いと言えます。
それは、今後のハードフォークのアップデートによって、更に、高くなっていくと言えます。多くの大手企業がその将来性に注目し、参入してきている現状からますます、注目されていくでしょう。
イーサリアムの特徴でもあるスマートコントラクトやDApps(分散型アプリケーション)の活用によって、私たちの生活に普及しやすいものになっています。仮想通貨の可能性を広げていく存在として、今後もますます重要が高くなっていくと考えられます。
弱い部分も少なからずありますが、まだまだアップデートして進化していくイーサリアムの動向を今後も、じっくりと見て行きたいと思います。